雨と雪

いずれ雨も雪もやむでしょう。雨と雪、ふたりの男の話・・・

華麗にスルー@雪

展望台によくある案内板や案内地図


そこは足元に直径2mくらいの
円形の地球を模したものが埋め込んであって
矢印の先はリオデジャネイロとかサンフランシスコ、パリ・・・
世界の都市が矢印で指し示されていた


これでは視界の範囲に入る島や山の峰が
何(という名前)なのかさっぱりわからなかった


雪と足元を見ながら
「これじゃわからないね~(^^;」と
2人で笑い合った



車へ向かおうと歩き始めると
建物を挟んだ反対側に
芝生で整備されたベンチのある
これまた見晴らしのいいスペースがあった


こちらの方が人がたくさんいた


「あれ、こっちもあるんじゃん!」と
ふたりで向きを変えた



雪の方がほんの数歩先に行った



その時だった


雪が



「あ、こっちにあるよ!ママ!!」と言った



雪の背中が強張ったのがわかった
私も一瞬ギョっとした



雪の後ろでよかった



私は華麗にスルーした



もう一度



雪の後ろでよかった



私は何も聞こえなかったふりをして
「なになに~」「あ!ほんとだ!」と雪に近づいた



そこには水平線上に見える島影が
〇〇島で距離や面積などの詳細が書かれた案内板があった



私の目は案内板の文字を追ったけど
頭の中には何も入ってこなかった


ただ顔がゆがまないように
真剣に読もうとしていた