雨と雪

いずれ雨も雪もやむでしょう。雨と雪、ふたりの男の話・・・

いきなり

その日はいきなりきた


事務所は常に何人かいて
一人きりになることはない


でもその日は有休と出張の人が
複数重なり私は一人きりだった


休憩時間のとき
雨に「今日は一人なの
(だから忙しいよ~)」と話した



午後になって



こんな時間?というとき
雨が事務所に入ってきた



目線で(こっちへ)と裏扉の方へと導く



私は驚きながらも急いでそちらへ行った



扉の前で雨が両手を広げて立っていた!!



私は雨の胸に飛び込んだ!!



飛び込んで
抱き着いて


そして


キスをした


お互い待ってたんだ


この時を。


一度唇を離して
雨の目を見た
「何してるか分かってる?」と聞いた


雨は「大丈夫」と言うと
また求めてきた


激しかった


雨のキスはとても力強かった
あっという間に腰から力が抜けていった


何年ぶりだろう・・


男性に抱きしめられるなんて


そしてキスをするなんて



うっとりとして見失いそうになった
ほんの数秒のことだと思う



慌てて引きはがすと
「誰か来ちゃう」と言って離れようとした



雨は早口で「ライン教えて!」と言った
この後に及んで私は
「ダメだよ。雨は奥さんがいる」と答えた



雨は黙った


それからもう一度強く
引き寄せて抱きしめた


また キスをした